被害にあうと…
被害による心や生活の変化は、当たり前のこと。
犯罪被害は、突然の大きな出来事です。つらく悲しいことなので、突然巻きこまれた状況に心も身体も対応できません。
また、ご家族や大事な人が被害にあい、命を落とされるようなことがあれば、その衝撃も心身に影響を与えることがあります。感情や感覚が麻痺して頭の中が真っ白になったり、何も考えられず周りのことが目に入らなくなったり…生活が、一変してしまうのです。
このようなことは決して異常なのではありません。犯罪被害者となったり、遺族となった方には、人生で最も大変な場面のひとつに遭遇してしまったのですから、むしろそのような反応は当たり前の状態だと理解してください。そして、悲しみや苦しみをひとりで抱えずに、どうか私たちを頼ってください。
▼こちらもご覧ください。寄せられた手記を掲載しています。
被害者支援センターの支援内容
ひとりひとり被害の内容や状況は異なります。
ふくしま被害者支援センターでは、それぞれの気持ちやニーズに寄り添ったきめ細やかで長期的な支援活動をおこなっています。
どんな些細なことでも構いません。「どうすればいいかわからない」「前に進めない」そんな時は、私たちにご相談ください。
被害にあうと起きること 【心の変化・生活の変化】
犯罪被害にあうと、心のダメージはもちろん生活も大きく変わってしまうことが多々あります。
被害そのものによる心身の傷に加え、病院に通ったり、警察に事件捜査の協力を求められたり、ご家族のサポートが必要になったり…
被害により影響はさまざまですが、次のような「心の変化」「生活の変化」が生じます。
不安や恐怖は一時的には強いストレスですが、時間の経過とともに弱まっていくものです。また新しい体験によって救われることもあります。
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犯罪被害は、突然の大きな出来事であり、その衝撃は心にも強い反応を引き起こします。例えば、ご家族を亡くされたご遺族の方が葬儀会場などで気丈に振る舞っている姿を見て、「涙も流さない」「冷たい人だ」「強い人だ」と思われるかもしれません。しかしこれは、強い衝撃に感覚が麻痺し、現実のこととして受け止められず他人事のように感じてしまっている（解離）からなのです。このようなことは決して異常なことでなく、人生で大変なことにあってしまった方々に起こる当たり前の反応なのです。
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被害直後の状態は脱したとしても、しばらくは不安定な精神状態が続くことがあるようです。日にちの経過とともに徐々に軽くなっていく場合は必ずしも病的なものとはいわれないとされていますが、日常生活に支障が生じたり、苦痛に感じるときには専門医に相談することが勧められています。
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事件の生々しい感覚がよみがえるフラッシュバック、感情や緊張が高まる過覚醒、体験を連想させるものからの回避・麻痺が1ヶ月異常続く状態をPTSD（心的外傷後ストレス障害）と言います。トラウマ（心的外傷）が時間が経っても残り続けたことによって起こる反応に次のようなことがあります。
【身体面の反応】不眠・食欲不振・動悸・体の痛み・原因不明の発熱・手足の震え・吐き気・めまい・頭痛
【心理面の反応】人生観の変化・抑うつ感・無力感・罪悪感・情緒不安定
【生活面の反応】人付き合いを嫌がる・家にこもりがち・周囲が態度を変えることによって人間関係に変化が出る・人と疎遠になる
≫ 詳細：国立精神・神経センター精神保健研究所成人精神保健部犯罪被害者等支援研究室WEBサイト
被害にあうと、心や生活が一変してしまう。
ひとりで悩まず、あなたの気持ちをお話しください。
私たちが、手助けします。