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「支援の輪を広げるつどい2013」盛況のうちに終了
2013/12/04
当センタでーは、社会全体で被害者を支える必要性と重要性について、より一層県民の皆様の理解を深め、犯罪被害等に優しい地域づくりを目指すことを目的に、県警察との共催で「被害者に優しいふくしまの風運動」を推進しています。この運動の5周年を記念して、去る11月9日県文化センターにおいて「支援の輪を広げるつどい2013」を開催しました。会場には250名余りの多くの皆様が参加され、盛況のうちに終了しました。被害者等の方々が再び平穏な生活を取り戻すことができるようになるためには「自分にできることは何か」を考える気運が高まったものと思います。
第一部のふれあいコンサートは、シンガーソングライター・みやぎ被害者支援センター理事のさとう宗幸氏が、歌とトークで犯罪被害者等を地域社会全体で支援することを伝えてくださいました。
第二部の基調講演は、秋田看護福祉大学教授であり、自らが犯罪被害者遺族の山内久子氏が「最愛の娘を奪われて~」という演題で犯罪被害者の心情を語られました。
第三部では、福島学院大ハンドベルクワイア部による演奏が行われました。
また、会場入り口には「ウエルカムメッセンジャー」として岡﨑愛さんと齋藤卓也さんが参加者をお迎えしたほか、本年4月にスタートした性暴力等の被害に遭われた方々を支援するネットワーク・「SACRAふくしま」の展示コーナー、被害者支援パネル展などを開催しました。
この事業を通して犯罪被害者等に向き合い、犯罪被害者等を支援する輪が人々の心に響き渡ったものと思います。これからも「被害者に優しいふくしまの風」が、私たちの地域に吹き続けますよう、さらなるご理解とご協力をお願いいたします。
以下は、参加された皆様の感想です。
*周りの何気ない言葉や報道などが二次被害として、参加者を苦しめていることを初めて知った。
*被害者に対する様々な支援があることを知ったので、友人たちにも伝えたい。事件の内容、被害者等との要望など支援の内容が変わることが分かった。
*被害者の要望に心から耳を傾け、相手の立場に立ち、寄り添った支援が必要だし、関係機関等の横の連携も必要だと思った。
*被害者やその家族、遺族の心の傷は深く、癒えることがないことが分かった。被害者を生まない犯罪のない世の中になってもらいたいと強く願うとともに、少しでも被害者の力になりたいと思った。